ABOUT LABORATORY
水を理解し、未来を予測し、社会を守る。
Understanding Water. Predicting Risks. Protecting Communities.
INTRODUCTION
本研究室は、防災水工学を基盤に、水に関わる自然現象と社会との関係を捉え、
水災害から人々の生命と暮らしを守るための研究と教育に取り組んでいます。
水の流れは、河川だけで完結するものではありません。流域の地形や土地利用、
河川の状態、都市の構造、そしてそこに暮らす人々の行動が複雑に関係しています。
私たちは、こうした複雑な水災害を科学的に理解し、適切に予測し、
その知見を防災・減災へつなげることを目指しています。
01
WHY
なぜこの研究をおこなうのか。
水害のない社会を目指して。
洪水や浸水は、自然現象であると同時に、人々の生活や社会基盤に大きな影響を与える社会的な課題です。
気候変動や都市化によって水災害のリスクが変化する中、過去の経験だけに頼るのではなく、
これから起こり得る現象を科学的に理解し、備えることがますます重要になっています。
私たちは、水の流れを理解し、災害の発生や拡大を予測することで、
より安全で持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。
研究の価値は、論文として成果を残すことだけではありません。
科学的な知見を、実際に人や地域を守るための技術へつなげること。
それが、私たちが研究を続ける理由です。
02
HOW
どのように研究を進めるのか。
水工学を基盤に、異なる技術をつなぐ。
水災害を理解し、将来の被害を減らすためには、
一つの方法だけでは十分ではありません。
本研究室では、水工学を研究の軸として、
数値解析・計算科学・データサイエンスなどの技術を
組み合わせながら研究を進めています。
まず、物理法則に基づく数値モデルによって水の流れや氾濫現象を再現・解析し、
実際の現象を科学的に理解する。
さらに、高性能計算やAIなどの技術を活用することで、
より大規模・高速な解析や実社会で利用可能な予測技術へと発展させる
重要なのは、新しい技術を使うことそのものではありません。
水理学的な理解を研究の軸に置き、
研究の目的や課題に応じて、それぞれの技術の強みを組み合わせること。
これが、私たちの研究アプローチです。
03
WHAT
何を研究しているのか。
詳細な二次元解析を基盤に、水災害を捉える。
本研究室では、三角形非構造格子を用いた詳細な平面二次元解析モデルを研究の基盤として、
河川・水田・市街地などの水の流れをできるだけ詳細に表現し、
水災害の発生とその影響を解析しています。
対象となる現象やスケールに応じてモデルを発展させることで、
個々の水理現象を理解するだけでなく、その解析結果を治水対策、
災害予測、避難支援へつなげることを目指しています。
さらに、高精度な数値解析を基盤として、
流域治水、河床変動、都市洪水、避難シミュレーション、AIによる高速予測など、
さまざまな研究へ展開しています。
04
EDUCATION
どのように学び、
成長できるのか。
「教えてもらう」から「自ら創る」へ。
基礎を学び、実際の現象を理解し、自分の手で研究する。
水理学や河川工学の基礎から、洪水解析、防災・避難シミュレーション、AIを活用した浸水予測まで、
実際の社会課題を題材に学びを深めます。
数値解析やプログラミング、データ分析などの技術を身につけながら、
「なぜこの現象が起こるのか」「どうすれば被害を減らせるのか」を自ら考え、
研究として形にしていきます。
知識を身につけるだけでなく、現象を理解し、課題を発見し、解決策を考える力を育てます。
05
OUR VALUES
私たちが大切にしていること。
問いを持ち、考え、社会につなげる。
私たちは、科学的に考え、自ら問いを立て、挑戦する姿勢を大切にしています。
水災害という複雑な現象に向き合うためには、既存の知識や方法にとらわれず、「なぜ起こるのか」「どうすれば被害を減らせるのか」を自ら考えることが重要です。
現象を丁寧に理解し、科学的に検証する。そして、得られた知見を実際の防災・減災や社会の課題解決へつなげていく。
研究室の中だけで完結するのではなく、人や地域、社会とのつながりを意識して研究することを大切にしています。
また、教育においても、答えを与えるのではなく、学生自身が問いを見つけ、考え、試行錯誤しながら自分の研究をつくっていくことを重視しています。
探究する。挑戦する。社会につなげる。
これが、私たちの研究と教育を支える価値観です。