LECTURES

担当する講義

水理学及び演習

Hydraulics and Exercise

自然界における水の流動法則を理解するための基礎として,流体運動の力学的解析法の基本原理,すなわち,質量保存則,運動量保存則およびエネルギー保存則について,それぞれの実際現象への適用法を簡単な事例について説明します.
水理学は土木だけでなく,水質汚染,濃度解析など水にかかわる環境問題を理解・解析する上で最低限必要となる重要な基本知識です.

 

 

水理設計学及び演習

Hydraulic Design and Exercise

河川、人工水路、パイプライン、ダム、せきなどにおいて現れる各種水理現象の特性を定性的・定量的に把握するための基礎として、物体に作用する流体力、管路、開水路の定常流の基本的性質について講述します.また、物理量の持つ意味を知る上で重要な次元解析と水理相似律について講述します.
水理設計学は土木的な環境を目指す場合に重要な基礎的知識となります.

水理計測法及び実験

Laboratory Principles in Hydraulics

水環境の総合評価のための実験調査等に必要となる物理測定の原理,測定値の精度と解釈,標準的物性,係数値,流れにおける分布型等について講述し,実際の河川環境における水環境調査における応用的側面も考慮して,水域の健全度の評価を行う際の基本的な計測・評価法を習得させます.

 

 

河川環境学

River Environment

河川の持つ自然環境特性ならびに社会・経済特性について説明し、河川環境の背景を明らかにするとともに、河川環境整備のすすめ方とその技術的手法について講述します.さらに、最近各地の河川ですすめられている多自然型の川づくりになど関する河川事業の具体的な事例を取り上げ、河川環境に関する基礎的事項の理解と、河川環境整備手法の評価能力を習得させます.

沿岸環境学

Environmental and Coastal Engineering

沿岸域の波や流れのような物理過程が沿岸環境にもたらす影響について講述します.微小振幅波の理論と波の変形,風波の発生機構と推算法,卓越する潮流の流速分布,海底摩擦応力とそれによって発生する底質の移動,漂砂(浮遊砂)の濃度分布や輸送特性を詳説します.また濁りの発生による透明度低下と藻場消長の関係などについて解説します.